2002年2月3日



いよいよ決勝トーナメントが始まりました。
1分5ラウンド制で3本先取で勝利となります。
最初の相手は「和風先行者」です。
予選の時はレベル的には同じの様な気がしたので上手くすれば勝てると思ってました。
ところがスプリングで腕を伸ばす武器を装着してきたので、やばそうな予感がしてきました。
とにかく今の「毘夷」で戦うしかないので持てる力をフルに出し切るしかないないのです。
1本目は相手の腕の攻撃に注意しつつ「和風先行者」に近づいていきました。
「和風先行者」も近づいてきましたがこちらに来る前に倒れてしまい1本取りました。
2本目は緊張のあまりコントローラの動かし方をミスして「毘夷」が倒れてしまいました。
3本目は近づきパンチを入れたのですが威力が無く倒すことは出来ませんでした。
なんとか倒そうと動き回った結果「和風先行者」が倒れてくれました。
後1本取れば勝利だと思い、倒れる可能性がある毘夷フックをやってみました。

毘夷フックとは片足に重心を乗せて前に倒れこみながらパンチを出して足を下ろすと言う奴です。

残念ながらと言うか案の定と言うか失敗して倒れてしまいました。
こうなると最終戦はダウンした方が負けとなるので更に緊張が高まってきました。
とにかく緊張してコントロールミスで自滅することだけは避けないとと心に言い聞かせて試合に望みました。
「和風先行者」に近づき威力の無いパンチを繰り出しサイドステップで動き回ると相手が倒れてくれました。
これで1回戦突破することが出来ました。




2回戦の相手は「バルキー」です。
この「バルキー」は「毘夷」と機構の構造が殆ど同じで見た目もレトロな感じがソックリ、
実は兄弟ロボットではないか、と「バルキー」の製作者と話していました。
この勝負名づけるなら「スーパーブリキロボット対戦」と言う感じですかね・・・・
と、かなり気合の入った試合だったのですが緊張度がかなり高かったため
記憶が飛んでしまったみたいで良く覚えてないのです。
たぶん3−1位で勝ったのでは無いのかと思います。
激しい打ち合いをしたのですがお互いに効果が無くポコポコ音がしていたのは記憶にあります。
子供の喧嘩の様な感じでしたね。
今回はとにかく操作ミスによる自滅だけは避けたかったので、かなり慎重に操縦してました。
「毘夷」の向きがこちらに向くと操縦するときに左右が逆になるので頭がパニックしてしまいました。
そんな時助かったのはレバー一つで移動できるサイドステップでした。
これが出来たおかげでかなり高機動で動けたと思います。
とにかく気がつけばベスト4に進出してました。




この試合に勝てば決勝戦と言う状況に緊張度はピークに達しました。
とは言うもののベスト4にまで来れたことである意味満足でした。
ただどうせやるなら勝ちたいという気持ちは十分ありました。
対戦相手は「YRCドム」です。
見た目は上半身はドムのプラモで出来ていますが独特の歩行機構らしく
その安定性のある歩行は脅威でした。
倒すのはかなり難しい事は十分判ってました。
とにかく自分のミスで自滅することだけは無いように、そして悔いの残らないように
全力で戦いたいと思ってました。
ゆっくりと近づくと「YRCドム」も安定した歩行で近づいてきました。
パンチを何発も打ち込みましたがやはり倒れず、相手のバズーカーの一振りで倒されてしまいました。
こんな調子で残り2本も取られストレートの3本先取され負けてしました。
あそこまでレベルが違うと負けても悔いは無いですね・・・・・




準決勝戦が終わってホッとする間も無く続けて3位決定戦をおこなうことになりました。
相手は「R−BlueV(アールブルースリー)」です。
この機体もかなりレベルが高く優勝候補と言われていました。
何しろ空手(だと思うけど)の型をやったり、パラパラ踊ったりとプログラム次第では
どんな事でも出来るんじゃないかと思われます。
攻撃も腰の入ったパンチが打てたりするんで迂闊に近づくことも出来ません。
ただ唯一の救いはプログラムで動いてるので多少タイムラグがあるので
その隙を付ければとは思ったのですが・・・・
対戦が始まり予想通りゆっくりとそれでいて確実に近づいてきました。
こちらも操作ミスしないように慎重に歩行させ、パンチを繰り出していきました。
相手がパンチの行動を起こし始めるとサイドステップで逃げ、
態勢を立て直して近づくと言う攻撃を続けていました。
1本目と2本目と勝負がつかず3本目で「R−BlueV」が自滅して倒れてくれて
ダウンを取ることが出来ました。
(後でビデオ画像見たところ、「毘夷」がチョンと突いて倒れたように見えたので実力かな)
この後勝負が付かずに判定となりダウンがポイントとなり勝ちとなってしまいました。

試合が終わったとき思わず笑いが出てしまいました。
勝って嬉しいとかではなく、勝つと思ってなかったので自分で吃驚してしまい
その反動で笑いが出てしまったようです。
まさかうちの「毘夷」が3位になるとは・・・・
誰も予想しなかったと思います。当の本人ですら・・・・
あるレポーターの方が「竹槍でB29を落としたみたいなものですね」と
言ってましたがまさにその通りだと思います。
とにかく非常に嬉しかったです。